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ブルガリの新作「オクト フィニッシモ ウルトラ」が世界最薄記録を樹立

壊れたレコードのように繰り返すが、ブルガリはまた新たな記録を更新した。

ブルガリのオクト フィニッシモ コレクションが2014年に始まったばかりとは信じがたい。わずか8年だが、このコレクションは10年足らずでブルガリの高級時計製造の要となり、オーデマ ピゲのロイヤル オーク、パテック フィリップのノーチラスと同じくらい(あるいはオメガのスピードマスター、ロレックスのサブマリーナーと同じく)ブランドと強く結びついているのだ。

その8年間、オクト フィニッシモ コレクションは超薄型時計の記録を破り、更新し続けることに重点を置いてきた。ブルガリはこれまでに世界最薄のトゥールビヨン、ミニッツリピーター、自動巻き時計、自動巻きトゥールビヨン、クロノグラフ(しかもGMT付きの自動巻き)、トゥールビヨンクロノグラフ、永久カレンダーを発表し、2014年からの8年間で超薄型時計の記録は7つ達成された。

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さて、このリストで目立って欠けていたのが、世界最薄時計の記録だ。これまで、その記録はピアジェのアルティプラノ アルティメート・コンセプトという時計が持っていた。2018年に発売されたそれは、全体の厚さがわずか2mmで、時計のケース自体を地板として使用することで、薄さの極限を実現している。これにより、独立したムーブメントを不要とし、実際、時計全体がムーブメントとなり、ダイヤルは輪列、主ゼンマイバレル、輪列と同じ平面上にある。最小限の厚さで可能な限りの剛性を持たせるため、ピアジェはコバルトに加えてクロムとモリブデンを多く含むコバルト合金、M64BCを採用した。

ピアジェのアルティプラノ アルティメート・コンセプトは、薄型時計の決定版だと思っていたし、実際に手にしてみるとシュールな体験をした。これまで読んだなかで最も優れた表現のひとつに、HODINKEEの読者が書いた「時計というより時計を印刷したコピーに見える」というのがあったが、もし私がピアジェだったら、これは賛辞として受け取るだろう。しかし、もちろん、時計製造において、誰かが記録を打ち立てるやいなや、それを破ろうとするもの。そして今日、ブルガリは、全体の厚さがわずか1.80mmの“オクト フィニッシモ ウルトラ”を発表したのである。

ピアジェがアルティプラノ アルティメート・コンセプトで採用した、すべての構成要素を可能な限り同一平面上に抑えるという基本戦略は、オクト フィニッシモ ウルトラでも用いられている。そのため、本機でも輪列全体が見えるようになっている。アルティプラノ アルティメート・コンセプトと異なるのは、左上に大きな香箱がひとつ配置され、見える部分の多くを占めていること。香箱のカバーにはQRコードが刻まれており、これを読み取ると、その時計に関するビデオと、その時計に特化したNFTやその他の資産にアクセスすることができる。時計の世界でこのようなNFTの実装を見たのは初めてだ。しかも、リンクするQRコードを装飾要素として、これほど直接的かつ明確に使用した例はない。

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